janganを使った禁止表現と命令文の作り方

janganを使った禁止表現と命令文の作り方 文法・接辞

インドネシア語で「〜しないでください」「〜してはいけません」と禁止を伝える基本語がjanganです。jangan+動詞・状態の形で、Jangan masuk.「入らないで」、Jangan khawatir.「心配しないで」のように使えます。ただし、禁止の強さや場面によって、tidak boleh「許可されない」、dilarang「禁止されている」、tolong jangan「どうか〜しないで」などを使い分けます。

この記事では、janganの基本語順、目的語・場所の置き方、jangan dulu・jangan lupa・jangan sampai、丁寧な禁止、標識や規則の表現、肯定の命令文との違いを整理します。依頼のTolong・Mohonは「お願いします」の表現、否定文はtidak・bukanの違い、文の並びは基本語順の全体像も参照してください。

基本形はjangan+動詞・状態

janganは、相手に行動しないよう求める禁止の命令を作ります。主語は多くの場合省略され、janganの直後に動詞や形容詞的な状態を置きます。語順は短くても意味が強く伝わるため、声の調子や関係によっては厳しく聞こえます。

インドネシア語 日本語
Jangan masuk. 入らないでください jangan+動詞
Jangan merokok di sini. ここで喫煙しないでください jangan+動詞+場所
Jangan membuka pintu itu. そのドアを開けないでください jangan+動詞+目的語
Jangan khawatir. 心配しないでください jangan+状態
Jangan takut. 怖がらないでください jangan+形容詞
Jangan terlambat. 遅れないでください jangan+状態

「私は〜しません」という事実の否定はSaya tidak masuk.であり、Jangan masuk.とは異なります。tidakは否定、janganは相手への禁止・制止という発話の目的を持ちます。

目的語・場所・時間を加える語順

何を、どこで、いつしないのかを明確にすると、禁止が具体的になります。基本はjangan+動詞+目的語+場所・時間です。強調したい情報を前へ出すこともありますが、初心者は標準的な並びから始めると誤解が減ります。

例文 日本語 追加情報
Jangan taruh tas di sini. ここにバッグを置かないでください 目的語+場所
Jangan gunakan ponsel selama rapat. 会議中は携帯電話を使わないでください 目的語+時間
Jangan kirim dokumen ini kepada orang lain. この文書を他人へ送らないでください 目的語+相手
Jangan datang terlalu pagi. 早すぎる時間に来ないでください 程度
Jangan bicara terlalu keras. 大きすぎる声で話さないでください 様態
Jangan parkir di depan pintu. ドアの前に駐車しないでください 場所

口語ではmeN-接辞が省略されたtaruh、pakaiなどがよく使われます。正式な案内や文章では、gunakan、meletakkanなど文脈に合う形を選びます。

jangan dulu・jangan lupa・jangan sampaiの使い方

janganは他の語と組み合わさると、単純な禁止以外の細かな意味を表せます。jangan duluは「まだ〜しないで」、jangan lupaは「忘れずに」、jangan sampaiは「決して〜という事態にならないように」です。

表現 意味 例文
jangan dulu まだ〜しないで・今は待って Jangan pergi dulu.(まだ帰らないで)
jangan lupa 忘れないで Jangan lupa membawa paspor.
jangan sampai 〜という事態にならないように Jangan sampai ketinggalan pesawat.
jangan lagi もう二度と〜しないで Jangan lakukan itu lagi.
jangan terlalu あまり〜しすぎないで Jangan terlalu khawatir.
jangan pernah 決して〜しないで Jangan pernah membagikan kata sandi.

Jangan lupa+動詞は、日本語では肯定的な「必ず〜してください」と訳す方が自然な場合があります。Jangan lupa mengirim laporan.は直訳の「報告書を送るのを忘れないで」から、「報告書を必ず送ってください」という依頼になります。

丁寧にするtolong jangan・mohon jangan

janganだけでは直接的に聞こえる場面では、tolongやmohonを加えます。Tolong janganは日常の丁寧な依頼、Mohon janganは案内・業務・公式な依頼で使いやすい形です。さらに理由や代替案を続けると、相手が行動を変えやすくなります。

表現 日本語 場面
Tolong jangan berisik. 静かにしてください 日常的な依頼
Tolong jangan sentuh barang ini. この品物に触れないでください 接客・注意
Mohon jangan membagikan tautan ini. このリンクを共有しないようお願いいたします 業務・公式
Mohon jangan masuk sebelum dipanggil. 呼ばれる前に入室しないでください 案内
Sebaiknya jangan pergi sendirian. 一人で行かない方がよいです 助言
Harap tidak merokok di ruangan ini. この室内では喫煙をご遠慮ください 掲示・案内

丁寧語を付けても、内容自体が禁止であることは変わりません。職場では、可能なら「なぜ禁止か」「代わりにどうすればよいか」を示します。Mohon jangan mengubah file ini. Gunakan salinannya.「このファイルは変更せず、コピーを使ってください」のように続けます。

tidak boleh・dilarangとの強さの違い

tidak bolehは「してはいけない・許可されていない」、dilarangは「禁止されている」という規則・標識に適した表現です。janganは話し手が相手を制止する命令として使いやすく、tidak boleh・dilarangは規則や許可の有無を説明する響きがあります。

表現 中心的な意味
Jangan masuk. 入らないでという直接の制止 その場で相手へ言う
Anda tidak boleh masuk. 入ることは許可されていません 権限・規則の説明
Dilarang masuk. 立入禁止 標識・掲示
Tidak diperbolehkan merokok. 喫煙は認められていません 改まった規則
Mohon tidak mengambil foto. 撮影をご遠慮ください 丁寧な案内

道路、施設、職場の正式な掲示ではDilarang merokok.「禁煙」、Dilarang parkir.「駐車禁止」のようなdilarangがよく使われます。旅行中は表示の単語だけでなく、図記号や係員の案内も確認してください。

肯定の命令・依頼との違い

禁止だけでなく、「〜してください」という肯定の指示も一緒に覚えると対比が明確です。動詞をそのまま使うと直接的な命令になり、tolongを付けると依頼、silakanを付けると相手へ許可・勧めを与える表現になります。

肯定・禁止 例文 日本語
直接の指示 Tutup pintunya. ドアを閉めてください
丁寧な依頼 Tolong tutup pintunya. ドアを閉めてください
許可・勧め Silakan masuk. どうぞお入りください
禁止 Jangan masuk. 入らないでください
規則 Tidak boleh masuk. 入ってはいけません
公式な禁止 Dilarang masuk. 立入禁止

Silakan jangan masuk.のように「どうぞ」と「入らないで」を機械的に結ぶのではなく、禁止ならMohon jangan masuk.、待ってもらうならSilakan tunggu di sini.「こちらでお待ちください」のように代替行動を示します。

旅行・仕事の例文とよくある誤り

場面 インドネシア語 日本語
ホテル Tolong jangan membersihkan kamar hari ini. 今日は部屋を清掃しないでください
交通 Jangan turun sebelum kendaraan berhenti. 車両が止まる前に降りないでください
仕事 Mohon jangan mengedit dokumen asli. 元の文書を編集しないでください
安全 Jangan menyentuh kabel ini. このケーブルに触れないでください
予定 Jangan lupa menghadiri rapat pukul dua. 2時の会議を忘れないでください
注意 Jangan sampai kehilangan paspor. パスポートをなくさないようにしてください
  • 事実の否定にjanganを使う:「私は行かない」はSaya tidak pergi
  • 規則・標識をすべてJanganにする:dilarang・tidak bolehも使い分ける
  • 丁寧にしたつもりで理由を示さない:禁止理由や代替行動を加える
  • jangan lupaを単純な禁止と訳す:実際には「忘れずに〜する」という依頼
  • janganlahを日常会話で多用する:-lahは改まった・強調的な響きになる場合がある

命令文の練習では、一つの場面を①直接の禁止、②丁寧な禁止、③規則、④代替行動の4形に変えます。Jangan parkir di sini. → Tolong jangan parkir di sini. → Dilarang parkir. → Silakan parkir di sebelah gedung.のように並べると、強さと機能の違いが分かります。

janganは相手の行動を止める基本語ですが、丁寧さと規則性は別の要素です。tolong・mohon、tidak boleh、dilarang、代替行動を組み合わせ、場面に合った禁止表現を選んでください。

タイトルとURLをコピーしました