bisa・dapat・bolehの違い|できる・許可の表現

bisa・dapat・bolehの違い|できる・許可の表現 文法・接辞

インドネシア語のbisa・dapat・bolehは、いずれも日本語で「できる」と訳されることがあります。しかし、bisaは能力・可能性、dapatは能力・可能性に加えて「得る・受け取る」、bolehは許可を中心に表します。Tidak bisaとTidak bolehでは、「できない」と「してはいけない」という大きな違いがあります。

この記事では、三語の中心意味、質問と返事、否定、受動文、mampuとの違い、旅行・仕事で使える例文を整理します。許可を求める疑問文は疑問文の作り方、禁止表現はjanganを使った禁止表現も参照してください。

bisa・dapat・bolehの中心的な違い

中心的な役割 例文 日本語
bisa 能力・可能性・状況的に可能 Saya bisa berenang. 私は泳げます
dapat 能力・可能性/得る・受け取る Anda dapat mengunduh file ini. このファイルをダウンロードできます
boleh 許可・容認 Anda boleh masuk. 入ってもかまいません

Bisa saya masuk?は「私は入れますか」で、会話では許可を求める意味にもなります。Boleh saya masuk?は「入ってもよいですか」と、許可であることがより明確です。Dapat saya masuk?は場面によって不自然または硬くなりやすいため、許可ならbolehを基本にします。

三語の境界は実際の用法で重なることがありますが、学習初期は能力=bisa、案内・文書の可能表現=dapat、許可=bolehを基準にすると誤解が減ります。

bisaは能力・技能・状況的な可能性を表す

bisaは日常会話で最も頻繁に使われる「できる」の一つです。身に付けた能力、言語能力、機械やサービスが機能するか、時間的に対応可能かなど、広い可能性を表します。

用法 例文 日本語
技能 Saya bisa mengemudi. 私は運転できます
言語 Dia bisa berbicara bahasa Jepang. 彼・彼女は日本語を話せます
状況 Saya bisa datang setelah pukul tiga. 3時以降なら行けます
機能 Kartu ini bisa digunakan di sini. このカードはここで使えます
依頼 Bisa bantu saya? 手伝ってもらえますか
可能性 Jalan ini bisa macet pada pagi hari. この道は朝に渋滞することがあります

口語のBisa…?は依頼にも使えますが、相手の能力だけを尋ねる文にも見えます。丁寧にするならBisakah Anda membantu saya?、Bisa tolong bantu saya?、Mohon bantuannya.など、関係と場面に合う形を選びます。

dapatは可能表現と「得る・受け取る」の二つを持つ

dapatは、bisaと同様に「〜できる」を表せますが、案内文、説明書、報告書、公式な文章でよく使われます。また、動詞として「得る・受け取る・手に入れる」という意味もあるため、文脈による判断が必要です。

用法 例文 日本語
可能・案内 Informasi lebih lanjut dapat dilihat di situs resmi. 詳細は公式サイトで確認できます
可能・手段 Pembayaran dapat dilakukan dengan kartu. カードで支払えます
能力 Dia dapat menyelesaikan tugas itu tepat waktu. 彼・彼女はその仕事を期限内に終えられます
受け取る Saya mendapat pesan dari hotel. ホテルからメッセージを受け取りました
得る Kami mendapat izin dari manajer. 管理者から許可を得ました
結果 Peserta akan mendapatkan sertifikat. 参加者は証明書を受け取ります

「得る」の意味では、接頭辞meN-が付いたmendapat/mendapatkanが非常によく使われます。dapat単独も文脈によって「手に入れる」を表しますが、学習者は可能のdapatと語彙動詞のmendapatを分けて覚えると整理しやすくなります。

bolehは許可・容認と「〜してもよい」を表す

bolehは、規則や相手の判断によって行動が許されることを示します。Boleh…?で許可を求め、Boleh.で「いいですよ」、Tidak boleh.で「だめです・禁止です」と答えられます。

表現 日本語 場面
Boleh saya duduk di sini? ここに座ってもよいですか 許可を求める
Anda boleh menggunakan ruang ini. この部屋を使ってかまいません 許可を与える
Boleh lihat menunya? メニューを見てもよいですか 日常会話
Tidak boleh merokok di sini. ここで喫煙してはいけません 禁止
Boleh saja. 別にかまいません 容認・軽い同意
Kalau boleh, saya ingin bertanya. よろしければ質問したいです 控えめな切り出し

bolehは「能力がある」という意味ではありません。Saya boleh berenang.は、文脈がなければ「私は泳いでもよい」と許可を表し、「泳げる能力がある」ならSaya bisa berenang.です。

否定形では意味の差がさらに明確になる

tidak bisaは能力・状況として不可能、tidak dapatは不可能または文書的な「〜できない」、tidak bolehは禁止・不許可です。日本語の「できません」が、能力不足なのか規則なのかを考えて選びます。

否定表現 日本語 意味
Saya tidak bisa datang. 行けません 時間・事情などで不可能
Mesin ini tidak bisa digunakan. この機械は使えません 故障・機能上の不可能
File ini tidak dapat dibuka. このファイルは開けません 文書的な不可能表現
Anda tidak boleh masuk. 入ってはいけません 許可されていない
Foto tidak boleh diambil. 写真撮影は禁止です 規則
Saya belum bisa menjawab. まだ回答できません 現時点では不可能

仕事で断るとき、Saya tidak mau.は「やりたくない」と意思的な拒否になり、Saya tidak bisa.は「事情によりできない」です。許可の有無ならSaya tidak diperbolehkan…「私は〜することを認められていません」と、主体を明確にできます。

mampu・mungkin・sempatとの違い

日本語の「できる」は、能力・可能性・許可・時間の余裕など複数の意味を持ちます。インドネシア語では、bisa以外の語を使うとより正確になります。mampuは能力・資力、mungkinは可能性、sempatは時間的な機会を表します。

中心意味 例文
mampu 能力・資力がある Perusahaan mampu menyelesaikan proyek ini.
mungkin 〜かもしれない Dia mungkin datang terlambat.
sempat 時間・機会があった Saya belum sempat membaca pesannya.
berhasil 成功して〜した Kami berhasil memperbaiki sistem.
boleh 許可される Anda boleh mengambil foto.
bisa 広い能力・可能 Saya bisa membantu besok.

Saya belum sempat membalas.は「返信する能力がない」ではなく、「まだ返信する時間・機会がなかった」です。日本語訳だけでbisaを選ばず、できない理由の種類を考えてください。

質問・依頼・案内での使い分け

目的 自然な例 日本語
能力を尋ねる Apakah Anda bisa berbahasa Indonesia? インドネシア語を話せますか
対応可能か尋ねる Bisa bertemu besok pagi? 明日の朝に会えますか
許可を求める Boleh saya membuka jendela? 窓を開けてもよいですか
依頼する Bisakah Anda mengirim ulang dokumennya? 文書を再送していただけますか
公式案内 Tiket dapat dibeli secara daring. チケットはオンラインで購入できます
禁止を伝える Makanan dari luar tidak boleh dibawa masuk. 外部の飲食物は持ち込めません

旅行中に「カードを使えますか」と聞く場合、Bisa bayar dengan kartu?は自然な口語です。規則上カード払いが許可されているかを明確にするならApakah pembayaran dengan kartu diperbolehkan?という形もありますが、日常の店では前者で十分です。

よくある間違いと練習方法

  • 三語をすべて同じ「できる」と覚える:能力・文書的可能・許可を分ける
  • Tidak bolehを能力不足に使う:禁止・不許可を表す
  • bisaを公式文書で過度に繰り返す:dapatや可能な受動表現も使う
  • dapatの「得る」という意味を見落とす:mendapat・mendapatkanも確認する
  • 依頼をBisa?だけで終える:相手・場面によってtolongやAndaを加える

練習では「この部屋を使えません」を、①故障などで使用不可能=Ruangan ini tidak bisa digunakan.、②規則で使用禁止=Ruangan ini tidak boleh digunakan.、③公式な案内=Ruangan ini tidak dapat digunakan saat ini.と分けてください。

bisaは能力・広い可能性、dapatは可能表現と「得る」、bolehは許可を中心に表します。肯定文より否定文で差が重要になるため、tidak bisaとtidak bolehを最優先で区別しましょう。

依頼表現はTolong・Mohon・Silakanの違い、文の組み立てはインドネシア語の基本語順も参照してください。

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